ふうき自然塾について
前身は、2002年、公立学校の完全週休2日制が導入されるのを機に、横浜市の学童保育クラブ内に余暇児童対策として、土曜日クラブを設立。“週末は自然の中で遊ぼう”を合言葉に子ども達と身近な自然の中を駆けずり回っていました。以降、より自然を求め、宿泊型の自然体験活動へ移行していきました。
ふうき自然塾の歴史
その中で常に感じていたことが、公園やキャンプ場などでは規制が多く、子ども達の“やってみたい・好奇心”を充分にかなえてあげることが難しいこと。
そこで、2004年、横浜から電車とフェリーを使って90分の地(千葉県富津市金谷富貴)に、子ども達の“やってみたい・好奇心”を存分にかなえることのできる施設、自然体験活動の拠点となる
『ふうき自然塾』を設立しました。
海辺の町から一歩山の中へ、周囲は山に囲まれ、海と山の両方を独り占めできる環境にあります。施設のベースは元農家の築150年とも言われる古民家。ここを拠点に年間を通して自然体験活動をおこなっています。
子ども達にとって、ふうき自然塾の活動が『ただいま~』と帰ってくるような第2の“ふるさと”となるような活動を進めています。
なお、活動をはじめて8年を機に、より継続的に組織運営をおこなうために2010年6月、横浜市認証の特定非営利活動法人ふうき自然塾となりました。
また、2009年より事務局を横浜市市民活力推進局共同推進課、管轄の横浜市民活動支援センター内に移転しました。
2018年4月 旅行会社 株式会社ワンダーツアーズを設立
千葉県知事登録旅行業(3)-993 千葉県旅行業協会正会員
当法人の旅行業務と損害保険業務を取扱います。
大きな団体にはない落ち着いた雰囲気で活動をおこなっています。
また、活動以来、サマーキャンプのリピート率は5割を超えています。
2019年12月母屋移転、千葉県富津市から群馬県利根郡片品村に本拠地を移転。尾瀬の玄関口、片品村花咲(かたしなむらはなさく)地区は標高1000メートル、春は山菜や花、新緑が美しく、夏は涼しく、秋は見事な紅葉、そして12月中には雪が降りはじめます。四季折々の自然の変化に惹かれ、移転を決めました。
活動をはじめて18年、今では小学生の頃から参加を続けて、高校生大学生になり、リーダーとしてふうき自然塾の活動を支えてくれているお兄さん、お姉さんがたくさんいます。
自然塾のキャンプの考え方
- 参加者ひとりひとりの“やってみたい・もっとやりたい”という気持ちに答えるために、また自然の中での最大限安全の配慮ができるように、ふうき自然塾のキャンプは少人数定員15名でおこなっています。
- 自然の中での様々な経験を通して参加者、スタッフを含めて、みんながいつでも気軽に名前を呼びあえる、そんな家族、兄弟姉妹のような関係を築くことを目指し活動を進めています。
- 自然の中での活動には危険を伴うこともありますが、やってはダメ、これは危ないと禁止してしまうのではなく、『なぜ危ないのか?』『やったらどうなるのか?』を考えることができるように、子ども達を導いていきます。
- 活動プログラムは、地域の自然を存分に取り入れた、オリジナルの遊び場を随時開発し、子ども達が思いっきり楽しめる環境でおこないます。
- 本物の自然の中での活動をするにあたっては、自然に与える影響を最小限に抑えたいとも考えています。いくら、子ども達のための自然体験活動とはいえ、その自然環境を壊すようなことになってしまっては、かえって悪影響になってしまいます。
よって、大人数での活動も賑やかで楽しいものですが、自然の中で思いっきり遊び、安全に密度の濃い体験をするためには15名が最善の人数と考えています。
ふうき自然塾がおこなうキャンプとは
キャンプというと、みなさんの中には屋外でテントを張って、キャンプファイアーをするということを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
また、自然体験活動(キャンプ)というと多くのプログラムを体験することにかたよってしまいがちですが、自然体験活動(キャンプ)においてもっとも大切なことは、自然体験活動(キャンプ)を通した生活そのものです。ちょっと寄り道した海で見た景色、自分達だけでおこした焚き火、みんなで話し合って決めたルール、家では見ることのできないようないろいろな種類の虫がいること、草のにおい、朝のにおい、焚き火の煙などなど、キャンプで得る体験そのものが実は一番子ども達の心に残るものです。
各キャンプ、いろいろな体験活動を用意していますが、これはあくまで自然の中で過ごすきっかけ・スパイスとお考えください。子ども時代に過ごす、自然の中でのあたり前のあそび、あたり前の経験は、ココロを鍛えます。
特定非営利活動法人ふうき自然塾
理事長 髙瀬祐也